便秘・便秘症

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便秘とは

便秘は、単に「便が出ない」というだけでなく、お腹の張りや痛み、食欲不振など、日常生活の質(QOL)を大きく低下させる原因となることがあります。多くの方が経験する身近な症状であり、その多くは生活習慣が関係していますが、まれに大腸がんなどの病気が背景にあることもあります。本ページでは、便秘の定義や種類、注意すべき危険なサイン、当院での専門的な治療・内視鏡検査について、わかりやすく解説します。

便秘症の定義とは?

「毎日出ない=便秘」と思われがちですが、実は排便の回数だけでなく「スッキリ出ない(残便感)」や「出すのがつらい」といった感覚も重要です。医学的には、本来排出されるべき便が適切な量・頻度で排出されず、不快感や健康に支障が出ている状態を「便秘症」と呼びます。

受診の目安

便秘は多くの場合、生活習慣や一時的な体調変化によって起こる一般的な症状です。しかし、以下のような症状を伴う場合には、重大な病気が背景に隠れている可能性があるため、早めの医療機関受診をおすすめします。

【早急な受診が必要】重大な病気が疑われるケース

急激に便が細くなった、血便が混じる

理由:大腸がんなどにより腸管が狭くなっている可能性があり、速やかな精密検査が必要です。

激しい腹痛や嘔吐を伴い、おならも出ない

理由:腸閉塞(イレウス)を起こしている危険があり、緊急の処置が必要な場合があります。

短期間で急激に体重が減少している

理由:悪性腫瘍や全身性の疾患が隠れている可能性があり、原因の特定を急ぐ必要があります。

【早期受診】症状が長引く、改善しないケース

市販の便秘薬を飲まないと全く出ない

薬がないと排便できない状態が続く場合、腸の動きが低下している可能性や、別の病気が隠れている可能性があります。

お腹が張って苦しく、食欲が落ちている

強い腹部膨満感や食欲低下を伴う場合は、単なる便秘ではなく腸の通過障害などが起きている可能性もあります。

常に残便感があり、トイレの時間が異常に長い

排便後もすっきりしない感覚が続く場合、直腸や大腸の異常が関係していることがあるため注意が必要です。

便秘の種類と原因について

便秘には大きく分けて「機能性便秘」と「器質性便秘」の2種類があります。原因によって対処法が大きく異なるため、自分のタイプを知ることが改善への近道です。

機能性便秘(生活習慣やストレスによるもの)

弛緩性(しかんせい)便秘

大腸の動く力が弱まり、便を送り出す力が不足している状態。高齢者や運動不足の方に多く見られます。

けいれん性便秘

ストレスなどで自律神経が乱れ、腸が過剰に緊張して便が通りにくくなる状態。コロコロした便(兎糞状)が特徴です。

直腸性便秘

便が直腸まで来ているのに、便意を感じにくくなっている状態。排便を我慢する習慣がある方に多く見られます。

器質性便秘(構造的な異常や病気によるもの)

腸そのものに物理的な問題があるタイプです。

  • 大腸がん・大腸ポリープ:腫瘍が通り道を塞いでいる状態。
  • 巨大結腸症:腸が異常に拡張し、機能が著しく低下している状態。
  • その他の疾患:糖尿病や甲状腺機能低下症などの全身疾患、膠原病の合併症として起こる場合もあります。

便秘症になったらどうすれば良い?

便秘は生活習慣や食事内容、ストレスなどによって一時的に起こることも多い症状ですが、症状が長く続く場合やこれまでと便通の状態が変化した場合には注意が必要です。市販の便秘薬で一時的に症状が改善しても、原因そのものが解決しているとは限りません。

自己判断で下剤を長期間使用すると、腸の動きが低下したり、大腸メラノーシスなどを引き起こす可能性もあります。便秘が慢性的に続く場合は、消化器内科で原因を確認し、症状や体質に合わせた治療を行うことが大切です。

当クリニックの内視鏡検査について

便秘の原因を詳しく調べるためには、必要に応じて大腸カメラ(大腸内視鏡検査)による評価が重要になります。大腸ポリープや大腸がんなど、腸の形態的な異常が原因となっている場合もあり、内視鏡検査によって直接確認することで、早期発見と適切な治療につなげることが可能です。

当院では、苦痛や不安に配慮した内視鏡検査を行い、胃痛や腹部症状でお悩みの方にも安心して検査を受けていただける環境づくりを心がけています。

内視鏡検査は消化器内視鏡専門医が担当し、患者様一人ひとりの症状や体調に合わせて安全性と快適性に配慮しながら実施します。「検査が必要か分からない」という段階でも構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。

内視鏡検査について詳しく知りたい方へ

当院の内視鏡検査の特徴や検査の流れ、費用については、以下のページで詳しくご案内しています。

よくある質問(FAQ)

  • Q

    市販の便秘薬を使い続けても大丈夫ですか?

    A
    一時的な使用であれば問題ない場合もありますが、長期間の自己判断による使用は腸の働きを弱めてしまうことがあります。便秘を繰り返す場合は、薬に頼り続ける前に消化器内科で原因を確認することをおすすめします。
  • Q

    便秘のときはどのような食事を心がければよいですか?

    A
    水分を十分に摂取し、食物繊維を含む野菜や果物、発酵食品をバランスよく取り入れることが大切です。ただし、症状によっては食物繊維の摂り方を調整した方がよい場合もあるため、改善しない場合は医師へご相談ください。
  • Q

    便秘とストレスは関係がありますか?

    A
    はい、ストレスや生活リズムの乱れによって自律神経のバランスが崩れると、腸の動きが低下し便秘が起こることがあります。生活習慣の見直しとともに、必要に応じて医学的な評価を行うことが重要です。

今、便秘・便秘症でお悩みの方へ

症状がある場合は、絶対に放置せず必ず消化器内科を受診しましょう。
自己判断し、様子をみるのは大変危険です。
特に症状がひどい場合や急に体重が減少している場合は、早急に受診しましょう。

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