下痢

下痢は、誰にでも起こりうる身近な症状ですが、原因によっては医療機関での評価が必要となる場合があります。一時的な体調不良や食事の影響によるものもあれば、感染症や腸の病気、全身疾患が関係していることもあります。本ページでは、下痢の定義や症状の見分け方、受診の目安、考えられる病気について、分かりやすく解説します。

下痢(下痢症の定義)とは?

健康な便は適度な水分を含み形を保っていますが、下痢では便に含まれる水分量が増え、やわらかい状態や水のような便になります。
1日に約10Lもの水分が腸を通過していますが、その大部分は腸で吸収されます。腸の動き(蠕動運動)が過剰になった場合や、水分吸収が低下した場合、あるいは腸からの水分分泌が増加した場合に下痢が起こります。つまり、下痢は「腸の動き」と「水分バランス」の乱れによって生じる症状です。
排便回数の増加だけでなく、泥状便や水様便、急な便意なども下痢の重要な特徴です。

下痢の症状チェック

下痢の症状は原因によって異なります。以下のような変化がみられる場合は、ご自身の症状に当てはまるものがないか確認してみましょう。

  • 泥状便や水のような便が続く
  • 便の回数が急に増えた
  • 便に血液や粘液が混じる
  • 黒っぽい便が出る
  • 腹痛や発熱を伴う

便の症状には個人差があります。普段との違いを意識することが大切です。

診察時に伝えていただきたい情報

診察をスムーズに行うため、以下の点を医師へお伝えください。

  • いつから下痢が続いているか
  • 1日の排便回数
  • 便の状態(色・形・血液の有無など)
  • 発熱や腹痛、吐き気の有無
  • 最近の食事内容や服用中の薬

【受診の目安】注意が必要な下痢の症状

下痢の多くは自然に改善しますが、症状の内容や持続期間によっては検査や治療が必要になる場合があります。次のような症状がある場合は、医療機関への受診をご検討ください。

【早急な受診が必要】危険なサイン

血便や黒色便がみられる

消化管出血や大腸の病気が隠れている可能性があります。

強い腹痛・発熱・嘔吐を伴う

感染性腸炎や腸閉塞など、早急な対応が必要な場合があります。

水分が取れず脱水症状がある

高齢者や小児では重症化することがあるため注意が必要です。

【早期受診】長引く・繰り返す下痢

下痢が数日以上続いている

慢性的な腸疾患や薬剤の影響が関係している可能性があります。

下痢と便秘を繰り返す

過敏性腸症候群などの機能性疾患が疑われます。

体重減少や食欲低下を伴う

炎症性腸疾患や腫瘍性疾患の可能性もあるため評価が必要です。

下痢の主な原因と考えられる病気

感染性腸炎

細菌やウイルスなどの感染によって腸に炎症が起こる状態です。食事や接触感染などが原因となり、急な下痢や発熱、腹痛を伴うことがあります。

過敏性腸症候群(IBS)

ストレスや生活リズムの乱れにより腸の働きが不安定になり、慢性的な下痢や便秘、腹痛を繰り返す疾患です。

薬剤性下痢

解熱鎮痛薬、抗菌薬、降圧薬、胃薬などの副作用として下痢が起こる場合があります。

基礎疾患による下痢

糖尿病、甲状腺機能異常、慢性膵炎などの全身疾患の影響で下痢が生じることがあります。

注意が必要な疾患

大腸がん

腫瘍によって腸の通過が妨げられ、下痢や血便、便通異常として症状が現れることがあります。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

免疫異常により腸に慢性的な炎症が起こる病気で、下痢や血便、腹痛が続くことが特徴です。

下痢症状が出たらどうすれば良い?

軽度の下痢では安静と十分な水分補給が重要ですが、症状が続く場合や全身症状を伴う場合は自己判断せず消化器内科を受診しましょう。
市販薬で一時的に改善しても、原因が解決していない場合があります。繰り返す下痢では原因検索が重要です。

当クリニックの内視鏡検査について

下痢の原因を詳しく調べるためには、大腸内視鏡検査が必要となる場合があります。炎症性腸疾患や大腸ポリープ、大腸がんなどを直接確認することで、早期診断と適切な治療につなげることが可能です。
当院では苦痛や不安に配慮した内視鏡検査を行い、安心して検査を受けていただける環境づくりを心がけています。

内視鏡検査について詳しく知りたい方へ

当院の内視鏡検査の特徴や検査の流れ、費用については、以下のページで詳しくご案内しています。

よくある質問(FAQ)

  • Q

    下痢はどのくらい続いたら受診すべきですか?

    A
    以下のような症状がある場合は、早めに消化器内科を受診してください。
    口の渇きや尿が出ない、立ちくらみ、ぐったりしているといった脱水症状や、便に血が混じる・黒っぽい便が出る血便があるとき、また38度以上の高熱や、どんどん悪化する激しい腹痛を伴う場合は受診が必要です。下痢が3日以上続いている、または何度も繰り返している場合も我慢せず受診してください。
    特に高齢者や小さなお子様は急激に脱水が進む可能性があるため、早めの相談が大切です。
  • Q

    市販の下痢止めを使っても大丈夫ですか?

    A
    自己判断は控えましょう。細菌やウイルスが原因の場合、下痢止めで便(毒素)を止めてしまうと、かえって症状を悪化させる恐れがあります。まずは整腸剤などで様子を見るか、医師にご相談ください。
  • Q

    下痢のときの食事や飲み物はどうすれば良いですか?

    A
    「腸に刺激を与えない」ことが基本です。
    アルコール、カフェイン、牛乳、冷たい水などの飲み物や、揚げ物、辛いもの、食物繊維の多い野菜(ゴボウなど)の食べ物は、腸を刺激するため控えてください。
    代わりに、経口補水液や常温の麦茶、白湯で水分を補給し、食事はおかゆ、うどん、バナナ、白身魚など消化に良いものをとるようにしてください。

今、下痢でお悩みの方へ

症状がある場合は、絶対に放置せず必ず消化器内科を受診しましょう。
自己判断し、様子をみるのは大変危険です。
特に症状がひどい場合や急に体重が減少している場合は、早急に受診しましょう。

医師との診察

まずは"原因特定"のために
検査を受けましょう

24時間受付中

サイトから予約する

お問い合わせフォームへ
アクセス 24h
OK
WEB予約
24時間
受付中
WEB予約 こちら